About Us

About Us

どんなドクターになりたいんだろう??
具体的に思い描くことで、人生はそこへ向かっていきます。
でも、どうやって具体的に思い描くの??

そう。
実際にドクターと接してみて、またドクターは先輩ドクターと接してみて、初めてわかることがたくさん。

医師として、患者さんを想う気持ち。
患者さんに、より良い技術を提供するために仕事を高めること。
そして、自分の人生についても。キャリアや結婚・妊娠・出産について医学生のうちから考えることが、とても大切。

Doctors' Styleでは、「病を抱えた方の話を聞く会」や、「女医キャリアプラン」も開催しています。


大学・専門・年代・性別を越えて、いろんなドクターと話して、自分なりの理想像を築き上げて下さい。

代表の思い

医師免許を取りいざ働き始めた初期研修医の頃。
免許を持っていても現場で何の役にも立たない、それどころか先輩医師たちの足手まといになっている自分に直面しました。
ガッカリしました。
免許を持ったからといってすぐに戦力になるわけではない現実。
今思うと焦っていたのでしょう。
でもこの焦燥感は心に良くない。

そして患者さんはいつか死を迎えます。
一生懸命勉強してきたつもりが、私は役に立っていない?!
医師にとって、患者さんの死は敗北。
医学部では、人には死があるという当たり前のこと、またそこに立ち会うものとしての覚悟と心構えを教わらなかった結果でした。
現場で看取りを重ね、悲しむことは苦しいことになっていきました。
時には毎日のようにお見送りがあります。
麻痺してはいけないと思う反面、哀しんでばかりいては心が持たない。
共に哀しんでくれる医師、これをどう整理したらいいのか教えてくれる医師が周りにいない。
麻痺させないと、私は医師を一生続けることはできないのではないか、と思う日々。

この思いはなかなか解消されず、年月が過ぎていくだけでした。

しかし、私の中では「麻痺させてはいけない」、それだけが深く根を下ろしていました。
このまっすぐな思いを理想というなら、その理想を捨てずに進んでいけるような仲間がいれば励まし合える。
一人では保つことが難しくても、励まし合える仲間が存在することは、心の支えになる。
同じ医師同士で、こんな話ができればいいな。

しかし、仲間はなかなか現れないまま数年が経っていきました。

開催経緯

ある一人の医学生が、度々ドクターである私のもとを訪れ、ドクターとしての思いを聞いては奮い立ち、学校へ戻っていきました。

「どうしてこんなに、何度も足を運ぶんだろう?」

私の最初の疑問。
この医学生の話を聞いているうちに、私は気付きました。
将来ドクターになるのに、プライベートでドクターと出会う機会がほとんどないんだ…。
そういえば、自分が医学生だった頃、仲良しといえるようなドクターはいなかった。
人生の進路で迷った時、同じ医師として相談できる人がいなくて、苦しかったんだった。

そうだ、他の医学生にも聞いてみよう!

それからいろんな医学生に声をかけ、私のプライベートやキャリア、医療に対する思いをフランクに話すと、
「こういう話が聞きたいんです!!」
やっぱりそうなんだ…!

これを形にしたい。
私の話だけでは偏ってしまうから、いろんなドクターの話を聞かせてあげたい。
選択肢はもっとたくさんある!

この思いに共感した冒頭の医学生が、2014.4.26、学校の一室で「小さな会」を開きました。
名前もついていない、ドクター1人、医療系学生7人の会でした。
彼らの目は輝き、涙を流す人も。
「これはやらなければいけない!彼らの道を広げる手助けをしたい!」
私はこう心に決めました。

その後、瞬く間に全国に飛び火していきました。

ドクターとしての目標が定まったら、今度は病を抱えた方の話も聞いてみたい。
これも医学生からの要望でした。
2歳で聴力を失った方をゲストに迎え、インタビューしました。
参加した学生からは「このまま医師になっていいんだろうか?学生のうちに、医療という仕事についてしっかり考えたい」という声が。

「小さな会」を始めた医学生は、もうドクター。
今はドクターとして、医学生たちに話をしています。

ドクターたちにとっても、学生と話すことで初心を思い出して、仕事に益々精力的に取り組めるようになる機会になっているそうです。
医学生やドクターたちの生き生きとした姿を見ると、喜びが溢れてきます。



しかし、「キャリア」をお伝えすることだけがDoctors' Styleの目的ではありません。
もちろんそれは一部です。

でも、医療の本質は何でしょうか?
「病む人を慈しむ心」。
だから技術を使って手を差し伸べたいんですよね。

理想は、現実にするのは難しいものです。
日々の診療の中で、「病む人を慈しめない」ことだらけです。
医師は、そんな聖人ではありませんから。

でも、「できているかできていないか」ではなく、「やろうとしているかどうか」、の方が大事ではないでしょうか。
理想を捨てたくなくてモヤモヤしている医師、医学生の集まりを作りたい。

Doctors' Style、まだまだ続きます。

名称Doctors' Style
代表者正木 稔子
創立2014.4.26

正木稔子

2003年、福岡大学を卒業後、日本大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科に勤務し、主にがん治療を行う。
その後クリニックに勤務し、西洋医学に漢方薬を取り入れたスタイルで診療をしている。

日本耳鼻咽喉科 学会認定専門医
薬膳マイスター

医学生やドクター向けに漢方の講師を担当。
ドクターと医学生の交流を目的とし、将来の選択肢を増やすためのイベント「Doctors' Style」を主催。

漢方の理論を使った健康法を紹介するセミナー「Food Detox」「食と心と健康」(一般の方向け)を開催。

◆活動◆
福岡大学:漢方の系統講義
日本医学柔整鍼灸専門学校:漢方の非常勤講師
漢方薬に関する講演
医師の視点から見たセルフケアについてのセミナー
医療系学生に向けた教育セミナー

HP:
https://toshikomasaki.webu.jp/